羅刹女 ---39---

「局長……」

 力強く地を踏み締めながら近付いて来る近藤の様子には、今朝方までの無気力な様子は微塵もない。
 表情は引き締まり、肩は堂々と風を切る。
 近藤は庭で良からぬ相談をしていた三人の所まで来ると、それぞれの顔を鋭い視線で睨み付けた。

「話は聞こえていた。 官軍は俺に出頭を求めているのだな?」
「あ、ああ……」

 近藤に気押された土方は、喉につまらせたような声で返答した。

「俺を行かせる訳にはいかないから、五条君を身替わりとして差し出そうという話も聞こえたぞ。 まさかそれを是とする気か、副長!」

 近藤の声は怒号となり、雷鳴さながらに三人の耳をつんざいた。
 思わず目をぎゅっとつむって怒号をやり過ごした は、ひとつ息を吸い込み意を決したように近藤に正面から向き直る。

「私が言い出した事です、局長。 お聞きになられたのならむしろ話が早い、私が大久保大和を名乗り出向くのが、いちばん被害が少なく押さえられます!」
「馬鹿者!!」

 返ってきたのは、威力を増した怒号だった。

「五条君、君は新選組局長たるこの俺が、官軍ごときと対峙する度胸もない腰抜けだと言いたいのかね?」
「そういう理屈ではありません。 さらに、武士や男の意地がどうのこうのというものも今は横に置いていただきます」

  も負けてはいない。
 一度は怯んだが、今度は近藤の怒りを正面から受け止め、足を踏ん張りつとめて声を平静に保つ。

「武士の誇りがどうのと申されるなら、あの官軍に……勝利のためなら父祖の古法も、武士の誇りも見えなかった事にできる者たちの前でそれを並べたとて、取り合ってもらえると思いますか」

 土方も、 の言う通りだと思う。官軍に、武士の誇りも徳川の威光も通じまい。
  を身替わりに立てる事が下の下策だということなど、わかりきっている。 それでも近藤を行かせる訳にはいかないのだ。
 この機を逃すわけにはいかないと、土方も説得に加わる。

「こらえてくれ、近藤さん。 何もこいつを見捨てるわけじゃねえんだ、むしろ絶対に助け出してみせる。 あんたが出れば下手をすれば殺されちまうが、こいつだったらあるいは無事で済むかもしれねえ」
「ならば俺も言わせてもらおう、官軍にとって武士の誇りが路傍の石と同じと思うなら、敵軍に手を貸していた婦女の身や貞操を重んじると思うか?」
「それでもあんたの命には代えられねえって、こいつも言ってんだよ」

 聞き分けやがれ、と土方はずいっと一歩前に出た。

「あんたはまだわかっちゃいねえようだが、あんたの身はもうあんた一人のもんじゃねえ! ここであいつらにあんたの身柄を渡す事は、新選組そのものを終わらせちまうことに等しいんだよ!」
「……近藤さん。 ご恩返しくらい、させて下さい」

 一歩前に出た土方の後ろで、 は静かにそう言った。

「恩、だと?」
「お忘れですか、私が新選組に留まる事になった経緯を」

 そういえば、永倉さんもすっかり忘れた様子でしたと、 はこんな状況にも関わらず少し笑ってしまった。

「私は、見てはいけないものを見てしまい、さらに斬ってしまったから新選組に留まる事になったはずです。 そして、この剣と身を新選組のために使う代わりに、行方不明の弟を探してもらう、そういう一種の契約だったはずです」
「だが、その契約は果たされたはずだ。 君が新選組のために必要以上に命を賭ける理由はもはやない」
「いいえ」

  は、首を横に振る。

「……命を、助けていただいた上に、見のがしてもらいました。 新選組の立場上、決して逃がす訳にはいかなかった弟を、わざと逃がして下さったでしょう?」

 これには、土方も島田も思わず の顔を見た。
 気付いていたのか、と。

「弟を探してもらっただけでなく、命まで助けてもらったという、契約以上のご恩があるんです。 それをお返しさせてください」

 そうでも言わねば、近藤は納得するまい、そう見越して は自分が新選組に留まるようになった話を持ち出した。
 これは契約と、契約以上に良くしてもらった恩を返すためなのだから近藤が何も気にする必要はないのだと、そう話をもっていくつもりで。

「命の恩は命でお返ししなければつり合いが取れません。 ですから、ここは私に任せて近藤さんは皆と一緒に退いてください」
「駄目だ」
「近藤さん、いい加減に……」

 こいつがここまで言ってんだぞ、と言いかけた土方に、近藤は手を伸ばして の頭の上にポンと手を置き、

「武士として、組織の長として、さらに恩義がどうのという話の前に、君を差し出して己の安全を買うなど、人としてやってはならん事だ」

 こうなると、近藤は何を言っても動かない。
  はどうにかしてくれと、救いを求めて土方の顔を見たが、その土方も困り抜いた顔をするばかり。島田も同様だ。
 結局、集めた武器は近藤が大久保大和を名乗り官軍に差し出しに行った。











「知りません。 もう知りませんったら知りません! あああもう、何でこんな千載一遇の機会を……」
「言うんじゃねえ! 俺だって頭が痛いぜ、ったくあの人は昔っから肝心な所で融通がきかねえんだから……」

 建物の中に戻った と土方は、一室の畳をあげて床板を外し、露出させた地面を掘って次々と書類を埋めていく。
 持って逃げて万が一にも官軍の手に渡ってしまってはまずい書面が、まだ手元に残っていた。
 燃やしたりしたら煙でばれてしまうからこうしているのだが、作業をしながら はブチブチと文句をたれる。
 さすがの土方も愚痴の一つもいわなければやってられなかったらしく、土を掘り返しながら「まったくあの人は」と繰り返す。

「助けに来なくたって恨んだりしないのに……」

 埋め戻した土をパンパンと平らに馴らして、 はふぅっと溜め息をついた。
 だがこの発言には、土方がムッと顔をしかめる。

「本気でそう思ってやがるのか、お前は。 せめて枕元に立つなり祟るなりしやがれ」
「そっちこそ、普通は『成仏してくれ』って言うんじゃありません?」
「てめぇはあっさり成仏して気がすむかもしれねえが、身内を差し出して恨まれもしねえなんて、俺らのほうがやりきれねえんだよ」
「身内って、それは」
「今さら違うとか言うなよ? ったく……」

 でなければ、あの景色を見せたりするかよと、土方は小声で呟いた。
 近藤や沖田、土方が子供の頃を過ごした、多摩の夕暮れ。
 中でも思い出深い、川の煌めきを真っ赤に染めて暮れ行く様子。
 忘れ難く愛おしい情景の中に、己と を置いてみたいと夢見るようになったのはいつからだったか。
 組織のために非情であることにつとめてきた自分でさえそう思っているのだから、優しい近藤はなおのこと、 を身内のように思っていただろう。
 近藤に聞かれたら、 を差し出して無事を買う事に反対するとわかりきっていたから、知らせないままさっさと済ませてしまおうと思っていたのに。
 一時は差し出す事になっても、必ず身柄を取りかえす意思も本当だったのに。

「見捨てられて当たり前、なんて思ってんじゃねえよ。馬鹿が」
「はぁ……」

 そう言っても、何か釈然としない様子の に、こいつ分かってねえわと土方は肩を落とす。
 床板をはめなおし、畳を元に戻して証拠隠滅が終わった頃、官軍の陣に行っていた近藤が戻ってきた。

「戦陣では互いに落ち着いて話をする時間も取れぬから、板橋にある総督府へ出頭するように、との事だ」

 固苦しい対談で肩が凝った、と首のあたりを摩りながら座敷きの床の間の前に座る近藤の様子は至って呑気なものだが、話している内容はちっとも呑気ではない。
  は柄にもなく気が遠くなりかけ後ろにひっくり返りそうになり、横にいた島田に慌てて支えられる。
 土方は卒倒こそしなかったが、顔色が紙のように白くなり、引き攣り笑いを浮かべた唇は細かく震えていた。

「近藤さん、まさか……了承してきたんじゃあねえだろうな」

  は作り笑いすら浮かべる事ができず、嫌な感じに疼く胸元を押さえて息をするのも忘れたように動きを止めている。
 そんな二人の様子を交互に眺め、混同は何やら悪戯がばれた子供ような顔をしながら、

「俺ひとりで良いという好条件を飲まぬ訳にゆくまい」
「馬鹿野郎!!」

 近藤の言葉が終わるなりに響いた土方の怒号に、 は固まった状態のまま三寸は飛び上がった。
 冗談ではなく口から心臓が飛び出るのではないかというくらい吃驚してしまった。
 土方のこんな怒号など聞いた事もなかった。
 京都での屯所時代に、鬼の副長の怒鳴り声など散々聞き慣れたと思っていたのに、その時のどれとも違う、感情が爆発したような叫び。

「まぁ座れ、トシ」
「座ってのんびり話なんかしていられる状況か! 五条、てめぇもボサッとしてんじゃねえ!!」
「は、はいっ!」

 突然自分のほうに落ちた雷に、 はまたも三寸飛び上がり弾かれたように襖の向こうに転がり出た。
 逃げる支度をしなければ。
 襖を閉める事もせずに駆け出していった の背中を見送った近藤は、

「可哀想に、そんなに怒鳴る事はないだろう」
「あいつが多少怒鳴られたくらいでビビるタマか。 あんたの身替わりになるとまで自分から言い切るほどの腹ぁ据わってんだ。 あんたも、いい加減腹据えてもらうぞ!!」

 新選組の長が、たかが一度の負け戦でいつまでも腑抜けているんじゃねえと、土方も近藤のためを思ってここ暫くずっと言わずにいた事を吐き出していた。

「まだ、これから北がある。 東北雄藩は、将軍の謹慎にも、幼帝を祭り上げての薩長の横暴にも黙っているはずがねえ。 会津、仙台を中心に東北の藩が結束すれば、まだ戦える!!」
「だから、座れというのだ、トシ」
「……っ!!」

 土方は近藤の目を見て、ハッと息を飲んだ。
 お前が何を言っても無駄だと、覚悟を決めた目だ。
 土方はギュッと拳を握りしめ、

「近藤さん……あんたわかってんのか。 あいつらの懐に入っちまったら、生きて帰れるはずがねえだろ。 あんたのいねえ新選組に、何の意味があるってんだ」

 畳の上に静かに腰を下ろした近藤に向かい合う形で、土方はドカリと腰を下ろした。
 握りしめた拳を、強く畳に叩き付ける。

「こんな所で諦めて、逃げようってか……? ふざけんじゃねえぞ、あんたの身体は、もうあんた一人のもんじゃねえってこと、忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「これ以上、何と戦おうというのだ、トシ」
「なんだとぉ……!?」

 凪いだ湖のように穏やかな目をした近藤にそう問われて、土方は思わずたじろいだ。

「我らの旗頭である将軍様は、天下分け目の関ヶ原にも等しかった鳥羽伏見の戦いで、味方を捨て置いて江戸へ去り、その後も薩長の理不尽な言い分を尽く飲み、謹慎までされてしまった。 俺たちがどこまでも守ると誓ったはずの幕府さえ、官軍に恭順してしまった。 ……この先、一体何を目指して、何を守って戦えば良いというのだ」

 幕府がなくなり、新選組に残ったのは、京で人を斬りまくり積み重なった恨みのみだ。

「何を目指して……って」
「これ以上、何のために戦おうというのだ」

 土方は言葉を失う。
 言葉を失っていたのは、二人の居る部屋の近くまで戻ってきていた も同じだった。
  の後ろには、島田も居る。

「五条君……」
「これは、本格的に風向きが……」

 踏み込むべきか、と島田と は顔を見合わせる。
  は土方に怒鳴られた後、まっ先に島田を探しに行った。
 近藤が逃げるのを渋るようなら、冗談ではなく抱えて逃げてもらうために。
 室内では、まだ近藤と土方の話し合いが続いている。
 いや、話し合いというよりは、覚悟を決めてしまった近藤の決意をどうにか覆そうと必死に説得している様子だ。

「トシよ、俺は一度、やってはならない過ちを犯した。 甲州での戦、体面のために勝てぬ戦での引き際を誤り、死なせなくてよい兵を死なせた。 ……俺とて、薩長の連中に降るよりは、新選組の長として最後まで剣を取りたい。 だが、その結果待っているのは何だ? 新選組そのものの死ではないか」
「……だから、馬鹿な事を言うんじゃねえよ。 あんたがいない新選組に意味なんてねえ。 あんたが新選組を捨てたら、隊士は……俺たちは、一体何を信じて戦えばいいんだ!」
「俺が居なくとも、お前がいる」
「ふざけるな!!」

 土方の震える声音に、それを聞いていた島田も も、急いで部屋の中へ踏み込まなくてよかったと胸をなで下ろした。
 今、土方がどんな表情をしているかは想像できないが、絶対に人には見られたくない顔をしているに違いない。

「……だめだ、聞いてられない」
「五条君?」

  は立ち上がると、足音を立てないように歩いて庭に降りた。
 拳を握りしめ、沸き上がる感情を飲み込むように天を見上げると、陽が西に傾きはじめていた。
 無理にでも踏み込んでやりたかったが、今朝方見た、近藤のあの顔……死を通り越して、彼岸を見つめているような表情が脳裏に浮かぶ。
 あの時すでに、近藤は自らの終わりに対する覚悟を決めてしまっていたのだ。
 新選組を生かすか殺すかについても、相当悩んだに違い無い。
 己の落日に、新選組を道連れにしてよいのかと悩み抜き、近藤が出した答えは……。

「……」

  を追い掛けてきた島田は、その背に声をかけることができずに縁側の所で立ち尽くす。
 その島田の背後で、パンと勢いのよい音を立てて障子が開いた。

「島田、五条! 行くぞ、逃走経路も確保しておかねえとな!」

 そう言い捨てて、ずかずかと大股に歩いていってしまう。
 島田は が振り向くのを確認すると、一つ頷いて土方の後を追い掛けていった。
  は視線を地面に落とし、このまま行くべきか暫し考えたが、部屋に上がると足早に近藤の所へと向かった。
 一言言ってやらねば気がすまないし、きっと近藤の顔が見られるのはこれが最後になると思ったからだ。
 近藤は先程と同じ部屋に座していた。
 取り乱した様子もなく落ち着いたもので、羽織りの襟をピンと直して呑気な表情で顎を撫でたりしていた。

「近藤さん……」
「おお、五条君か。 急がないとトシに置いていかれるぞ」
「お陰で私は、沖田さんに祟られます! 君がついていながら何でこんなことになってるのさって、一生、いいえ、地獄でも嫌みを言われ続けます!!」

 大人しく私を身替わりにしとけばよかったんです、と は涙の滲みかけた目元をぐいと拳で擦った。

「総司の奴、君に妙な頼みごとをしたのかね?」
「あの人たちをお願い、と。 沖田さんに頼まれたから身替わりを申し出た訳では決してありませんから、そこだけは誤解しないで下さい」
「……総司の奴……あいつに心配されるようじゃ、俺もトシもおしまいだなあ」

 やれやれ、と近藤は肩を落した。

「だが、五条君。 俺はここに至って、総司の気持ちが少し分かるよ」 
「……」
「自分の大切なものを託せる人間がいてくれるというのは、幸せな事だ」

 表情こそ違えど、朝方見た時のような目をしている。
 すでに彼岸を見つめているこの人を、土方も必死に引き止めようとしたのだろう。
 何も言えずにいる の前で、近藤は懐を探って巾着を出すと、それを の手に握らせた。
 ずしりと重たいそれに、 が訝しげな顔をする。

「逃亡資金だ。 持っていきなさい。 使い方は君に任せる」

 何でこう、この人たちは。
 元は部外者どころか、隊にとってばれてはまずい秘密を見てしまった人間に、簡単に頼むだの託すだの信用してるだの言うのだろうか。

「俺が、俺の選択を後悔せぬように、君たちは何としても生き延びてくれ。 さあ、行くんだ!!」

 託されたほうはたまったものではない、と怒鳴ってやりたかったが、土方がそれを飲み込んだだろうに自分がそれを言う訳にはいかない。
  は一つ頷くと、資金の入った袋を自分の懐にしまいこみ、近藤に向かって深々と一礼すると彼に背を向け、振り向かずに歩き出した。











 近藤が板橋総督府からの使者について屯所を出た時には、陽はすっかり傾き、落日の色が空を染めていた。
 土方の言ったように、このまま官軍の所に赴き釈明をしても、遠からず新選組局長ということは露見するだろう。そうすれば確実に命はない。
 新選組は、京で散々尊攘派の志士たちを斬ってきた。 無念を飲んで死んだ志士たちの恨みが自分を生かしておかないだろう。
 思えば、京に上がる将軍の警護を目的とした浪士隊に募集して京に上がってから、はや五年。
 多摩の百姓の倅や浪人にすぎなかった身分の者たちが、腰に刀を差して幕府や将軍のために、働いていたなど、夢のような出来事だった。

 その夢がさめるときが来たのだ。

 自分の夢は、ここで終わる。
 だが、夢から生まれた新選組は、まだ生かす事ができる。その行く末を見届ける事はできなくても、武士の魂の寄る辺は残す事ができたのだから上出来だ。
 だが、そんな建て前よりも……

「すまんな、トシ、五条君。 俺も、これ以上自分のせいで家族が傷付くのは耐えられんのだ」

 土方との言い合いの中でも、最後まで口にしなかった本音がぽつりと近藤の口から零れた。
 先導していた使者がかすかに聞こえたそれに振り向いたが、近藤は何でもないと笑顔で返す。

「達者でな……」

 近藤から離れて、山中を逃げて行く土方の耳に、その呟きが届くはずもない。
 届くはずもないのに、

「……ばか、やろう……」

 同じ頃、土方はそう呟いていた。
 逃げる途中、偶然土佐兵と遭遇し、新選組であると露見してしまい、逃亡を知られる訳にはいかないからと残らず斬り伏せたために足下は死体が転がり流れた血が溢れている。
 追い付いた が見たものは、息を飲む光景だった。
 寄る辺を失い彷徨う土方の姿を、暮れ行く陽が周囲の景色ごと真っ赤に染め上げている。

 あの多摩の河原で見せてくれた夕暮れと同じように、沈みゆく陽の光のはずなのに、どうしてこう惨さを浮き上がらせるのか。

「土方さん……遅くなりました」
「……ったく、置いてこうかと思ったぜ」

 後ろを振り向く事もしない背中に従い、 も骸と血の海を踏み越えて続く。

「諦めねえ、俺は諦めねえぞ、畜生………往生際の悪さだけは自信があるんだ、あの人を助けるためなら俺に出来る事なら何だってしてやる」

 土方の呟きは、諦める事を拒絶することでかろうじて折れそうな心を支えている危うさに満ちていた。





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